新入社員や若い中途社員に対して、どう接すれば良いか分からない管理職が少なくないそうです。
「何でなん?」と感じる方もいると思いますが、上司である彼ら彼女らを取り巻く状況を理解しなければ、その考え方に近づくことは出来ません。
自身が上司から大切にされるために、まずは上司のことを「ひとりの人として」大切にしてみませんか?
上司はただの人に過ぎない
上司は私たちを導いてくれる。導くべきである。そんな期待をしてしまいがちですが、彼ら彼女らも一人の人間です。
様々な事情から今のポジションにいますが、人を導く適性が高いか否か、に焦点を当てて抜擢されてはいないはずです。「おそらく、今いる戦力の中で最適だろう」、くらいでしか選ばれていないのが実際のところでしょう。
そして彼ら彼女らは、さらにその上司からプレッシャーを受けています。
私たちは資本主義の社会に生きていますからね。組織に属する限り、利益をもたらすことを課されてしまいます。
マネジメントによって、利益を拡大させることが第一優先事項に置かれていますから、追い込まれて、時に自身の部下を平気で傷つける輩も出てきてしまいます。
上司が部下を恐れている
従業員の離職やメンタルダウンは、企業にとって大きな損害に繋がります。そのため、部下が辞めないことは、上司の評価項目として重要な要素になってきています。
一方で、セクハラをはじめとするハラスメントの強化から、個人的な話をしづらくなっています。
不用意な発言が、ハラスメントに該当すればパワハラ上司の烙印を押されて、もうその組織内では上に登っていくことは絶望的になるでしょう。
今後の社会人人生の中で「元パワハラ上司」の汚名を引き下げて過ごすのは絶対に避けるべき事態です。
となれば、部下は背中を預ける仲間ではなく、いつか銃口を向けて来るかもしれない人物になりかねません。
なるべく深入りせず、関わらない選択をするのも合理的に思われます。
上司の不安を取り去れるのは部下!
恐怖や不安で動けない人がいたら、あなたはどうしますか?
「私は敵ではないよ。あなたの味方だよ。」そんな言葉をかけられたら素敵ですよね。
上司は完璧ではありません。ただの人間に過ぎません。もしかしたら、あなたより辛い状況にいるのかもしれません。
多くの場合で、上司の方が年上になりがちです。一方で、思いやりや慈悲は年齢性別を問わずに相手にかけて良いものだと私は思います。
あなたが、上司に対して
- どんなことを大事にしているのか
- どんな事柄は踏み込まれたくないか
- どんな社会人となりたいのか
こういったことは伝えつつ、上司にも同じ質問をしてみるのも良いかもしれません。
重要なのは、あなたからの積極的自己開示という行動でしょう。
年下だろうが、部下だろうが関係ありません。真の仲間関係を作り出せるのは、一歩踏み出す勇気をどちらかが持っている時です。
でも、どうしようもない人や組織は存在する
ここまでは、上司が基本的に善人であり、話せば分かる人物であること。
そして、組織としての対応は不十分ではあるが、人材が企業にとって最重要であることは理解し、組織文化を健全な方に変えつつある、という仮定のもので書いてきました。
残念なことに、全ての上司や組織が健全ではありません。
資本主義に飲み込まれ、当初の崇高で健全な理念を失った組織も多く存在します。
もし貴方が、上記のような資本主義の奴隷企業に属してしまったと気がついた場合には、実力をつけて組織を立て直すか、健全な企業に移ることをお勧めします。
少なくとも、身辺数メートル以内を健全な環境にしたい場合は、あなた自身が明かりを灯せる人(周囲と信頼関係の輪を構築できる人)となることを祈念します。
関連書籍です。管理職に限らず、現場レベルの健全な環境整備のヒントが得られそうです。
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